がんばります君國光さん、今度クラファンやろうと思ってるんですけど、目標金額って結局いくらにすればいいんですか…?
國光 洋志おっ、いいですね!
でもそれ、実はみなさん一番最初につまずくポイントなんですよ^^
がんばります君え、そうなんですか?とりあえずキリのいい数字にしとけばいいのかなって思ってました…
國光 洋志気持ちはすごくわかります。でも『なんとなく50万円』で決めちゃうと、後から資金が足りなくなったり、逆に集まらなくて心が折れちゃったり…実際そういうご相談、本当に多いんです。
がんばります君怖っ…!じゃあどうやって決めればいいんですか?
國光 洋志大丈夫です、ちゃんと決め方のコツがあるので、今日はそれを順番にお伝えしていきますね(^^)
クラウドファンディングの目標金額とは?決め方を間違えると起きること
がんばりますさんとりあえずキリのいい数字でいいか…
実はこれ、クラウドファンディングで一番やってはいけない目標金額の決め方です。
目標金額はただの数字ではなく、プロジェクトの信頼度そのものを表すサインになります。高すぎれば「本当に集まるの?」と不安にさせてしまうし、低すぎれば「本気度が低いのかな」と思われてしまう。
私自身、開業当初は資金繰りに毎月追われていた経験があるからこそ、この金額設定がどれだけ重要か、身をもって痛感しました。プロジェクトの第一印象を決める要素と言っても過言ではありません。まずはここを丁寧に考えることが、成功への第一歩になります。
なぜ目標金額の設定次第で支援結果が変わるのか
クラウドファンディングには「みんなが応援しているものを応援したくなる」という心理が働きます。いわゆるバンドワゴン効果です。目標金額に対して達成率が高いプロジェクトほど、新しい支援者の目にも魅力的に映ります。
逆に、開始から数週間経っても達成率が10%にも満たないと、「大丈夫かな…」と支援を躊躇させてしまうことも。
実際、クラウドファンディングの成功率は平均30〜40%程度と言われており、その差を分けているのが目標金額の設定であるケースは少なくありません。数字ひとつでここまで印象が変わるのか、と驚かれる方も多いのですが、これが現実です。
All or Nothing型とAll in型で目標金額の決め方はここまで変わる
「All or Nothing型」と「All in型」、どちらを選ぶかで目標金額の考え方はガラッと変わります。
All or Nothing型は目標達成しないと1円も受け取れない仕組みなので、達成できそうな現実的なラインで設定する必要があります。一方All in型は、目標未達でも集まった分は受け取れるので、多少チャレンジングな金額でも動きやすい。
どちらが良い悪いではなく、プロジェクトの性質や自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。「とにかく高い目標を掲げたい」という気持ちも分かりますが、まずは型の特徴を理解してから金額を決めていきましょう。
目標金額の決め方①:必要経費から逆算する【失敗しない基本】
一番シンプルで、かつ一番大事なのがこの逆算方式です。
商品の原価、送料、プラットフォーム手数料(だいたい12〜20%程度)、さらにリターン品の制作費用まで、実際にかかる経費を全部洗い出してみてください。「なんとなく50万円くらいでいいかな」ではなく、「経費を積み上げたら実は35万円必要だった」という発見が必ずあります。
私がこれまでコンサルしてきた案件でも、経費を甘く見積もったせいで達成後に赤字になってしまう目標金額を設定しようとするケースを何度も見てきました。感覚ではなく、まず数字と向き合うこと。これが失敗しない目標金額の土台になります。
目標金額の決め方②:初動◯%の法則から逆算する
クラウドファンディングには「開始24時間〜3日以内に目標の20〜30%が集まると成功しやすい」という経験則があります。逆に言えば、身内や既存のファンだけでどれくらい集まりそうかを事前に見積もり、そこから目標金額を逆算するという考え方です。
「知人に聞いたら10人くらいは支援してくれそう、平均支援額は5,000円だから初動5万円は見込める」というように、現実的な数字を積み上げていきます。希望的観測ではなく、今ある人脈でどこまで動かせるかをシビアに見積もることが、スタートダッシュの成功につながります。
目標金額の決め方③:同ジャンルの相場をリサーチする
自分の感覚だけで金額を決めるのは、実はとても危険です。同じジャンル、似たような規模感のプロジェクトが実際にいくらの目標金額で、いくら集まったのかをリサーチしてみてください。
CAMPFIREやMakuakeで検索すれば、成功事例も未達事例もたくさん見つかります。「このジャンルはだいたい30万円前後が現実的なラインなんだな」という肌感覚がつかめてくるはずです。他人の事例を調べるのは地味な作業に感じるかもしれませんが、この一手間が机上の空論ではない、現実的な目標金額を作る近道になります。
目標金額を高く設定しすぎた失敗例
「せっかくやるなら大きな夢を語りたい」という気持ち、すごくよく分かります。ただ、実力以上の金額を掲げてしまうと、達成率がいつまでも低いまま停滞してしまい、見る人に「厳しそうだな」という印象を与え続けることになります。
All or Nothing型であれば、最終的に1円も受け取れないという最悪の結末も。実際に私が見てきた案件でも、初動で大きく出遅れたまま挽回できず、途中で心が折れてしまった起案者の方もいらっしゃいました。夢を語ることと、現実的な金額設定は分けて考える。ここを混同しないことが本当に大切です。
目標金額を低く設定しすぎた失敗例
逆に「達成しやすいように」と低く設定しすぎるのも要注意です。一見安全に見えますが、実際に集まった支援金が経費を賄いきれず、結果的に赤字でプロジェクトを完遂することになったケースも少なくありません。
特にAll in型は目標未達でも資金を受け取れてしまう分、「とりあえず低めに」で通ってしまいやすいんです。また、達成率100%を超えても支援が伸びにくくなる心理もあるため、必要な金額を正直に、かつ現実的に設定することが結局は一番の近道になります。「安全策」のつもりが「見えない落とし穴」になっていないか、一度立ち止まって確認してみてください。
リターン品の原価・手数料を考慮した目標金額の調整方法
目標金額を決めるとき、意外と見落とされがちなのがリターン品にかかる原価と、プラットフォームの手数料です。支援額の中からこの2つを差し引いた金額が、実際に自分の手元に残るお金になります。
「100万円集まったのに、手元には40万円しか残らなかった」という声を聞くこともありますが、これはまさに事前の計算不足が原因です。手数料はプラットフォームによって異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。リターン品の送料や梱包費も忘れずに。細かい数字の積み上げこそが、後悔しない目標金額づくりの決め手になります。
まとめ:クラウドファンディングの目標金額チェックリスト
ここまで色々とお伝えしてきましたが、最後に一度、自分のプロジェクトに当てはめて確認してみてください。
- 必要経費は洗い出せているか
- 初動で見込める支援額は現実的か
- 同ジャンルの相場と大きくズレていないか
- All or NothingかAll inか、型に合った金額になっているか
- 手数料とリターン原価は差し引いて計算できているか
この5つを一つずつクリアにしていけば、根拠のある、自信を持って提示できる目標金額が見えてくるはずです。数字と向き合う作業は地味ですが、ここが成功への一番の近道だと私は思っています。
